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沖縄の行事

ムーチー(鬼餅)

 

沖縄諸島で行われる子供の健康祈願の行事で、
旧暦12月8日にムーチーを食べると、1年間健康に過ごせるという言い伝えがあります。

餅は、幼児の年の数だけすだれの様に縄で編み、天井からつるしたりします。
もちを包んだサンニンの葉で十文字型(鬼ノ股〈ウニヌマタ〉と呼ぶ)を作り、
家の軒につるして魔除けとする所もあり、 また鬼の足を焼くと称して、
もちを蒸した汁を家の周囲にまくところもあります。

※沖縄では香りの強いサンニン(月桃)は邪気払いの草木とされています。

 


◆ 鬼餅<ウニムーチー>の伝説 ◆

昔、首里の金城村に兄弟が住んでいました。
兄は大里村の岩穴に移り住み、人を食うので大里鬼<ウフザトウナー>と呼ばれるようになり、
噂を聞いた妹が兄を訪ね、鍋の蓋を開けてみると人の肉が煮られていました。
妹は驚いて逃げ帰ろうとしましたが、
兄は「うまい肉を炊いてあげるから食べていけ」 と引きとめ、
逃げられないように妹に縄をつけました。
しかし妹は外に出ると、その縄を木の枝に縛り付けて逃げ帰ることに成功します。

数日後、妹は鉄欠を入れた餅と、普通の餅を作って兄を家に招き、
鉄片の入った餅を兄にすすめました。
妹は普通の餅を食べていますが、兄の餅には鉄片が入っているので歯が立ちません。 兄は、平気な顔で餅を食べている妹に恐怖を抱き外へ飛び出しました。
しかし、外は崖になっていて、 鬼(兄)はそこへ落ちて死んでしまいました。

このようなことがあり、
金城村では12月8日の日に鬼餅を作り供えるようになったといわれています。





 

 

 


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